決戦前夜

こんばんは、ギターのTです
前回の記事で、和菓子派ぽいという予想を立てられましたが、私は洋菓子も和菓子も好きな甘党でございます


さて、三連休の鬼のような合宿がおわったかと思えば、もう決戦前夜ですね、恐ろしい……
団員のみなさんは今頃きっと、明日へむけて「俺……明日の戦いが終わったら、結婚するんだ……!」とか、ナイスなフラグ立てに勤しんでいることでしょう、ええきっと


かくゆう私は、合宿で左手を痛め、右手の爪を割り、ボス戦前のドラマ作りとしては完璧な満身創痍コンディションですが、本番ではやばい脳内物質とか、秘められた力の解放とかで、左手が動くと信じています、ええきっと


秘められた力の解放というと、戦闘民族サイヤ人には定番のシチュエーションですね。グレサイに所属する人は漏れなくサイヤ人、実戦の中で強くなるさだめ……夜の東クレオで覚醒した我々の手によって、テンポが天元突破することでしy……ええ必ず


私が明日、倒さなければならない四天王は、直虎のSoliと、星の雫のSoloと、ポケモンのSoloと、瑞樹のSoloです
しかし、そんな四天王も霞むほど凄まじいラスボスが、デュオ「ピアソラ作曲 Nightcrub1960」です……
このラスボスはあろうことか、四天王が全員登場するより先に、2部に現れて、私に大ダメージを与えます
プレイヤーを殺しにかかるゲームのような敵の配置……最後の一音まで私が生きているか、ご期待ください


最後に、そんなラスボスのプロフィールを紹介して終わりたいと思います

Astor Piazzolla作曲「タンゴの歴史より 三楽章 Nightcrub1960」
ピアソラはタンゴの本場、アルゼンチン生まれの音楽家で1992年にお亡くなりになりました
タンゴとは強いリズムと、センチメンタルなメロディをもつ、踊りのための音楽です
このタンゴに、クラシックやジャズの要素を取り入れて生み出されたのが、ピアソラのタンゴです
ピアソラのタンゴは革新的で、時代を20年先取りしたとも言われます
しかし、あまり革新的過ぎたため、本場アルゼンチンでは"踊れないタンゴ"と呼ばれ評価されませんでした
ですが、それ以外の地で評価され、タンゴを世界に広めた音楽家として、今日では人気の作曲家となっています


私が初めてピアソラを聴いたのは高校生の時で、小倉清澄さんによってクラリネット5重奏に編曲された「アディオス・ノニーノ」という曲でした
テンポの速い部分は強烈、ゆっくりな部分はめちゃくちゃ切ない……他では聴いたことがない独特な雰囲気の曲で、ずっと頭に残っていました
今回演奏するnightcrub1960もアディオス・ノニーノ似た雰囲気の曲で、強烈さと切なさがとてもかっこいい曲です


タンゴの歴史は元はフルートのギターのために書かれた、4曲から成る曲です
I. 売春宿 1900 - Bordel 1900
II. カフェ 1930 - Cafe 1930
III. ナイトクラブ 1960 Nightclub 1960
IV. 現代のコンサート - Concert d'aujourd'hui


これはタンゴの変遷を描いた曲で、通して聴くと各時代のタンゴの雰囲気が感じ取れる曲です
楽章のタイトルは、タンゴが演奏される場所の変遷を表していて、酒場などからはじまった民族音楽タンゴが、最終的にはコンサートホールで演奏されるまでの発展を表しているとも言われます
今回演奏する三楽章は、聴いただけでピアソラっぽいと感じる私が一番好きな楽章です
元はフルートのための曲ですが、ピアソラの曲は楽器の編成が変わっても、ピアソラらしさが失われない魅力をもっていて、フルートだけでなく、サックスやバイオリン、クラリネットマリンバなど様々な楽器で演奏されています


今回はマンドリンとギターによるデュオです
マンドリンで弾くピアソラがどんな世界になるか?ぜひ会場でたしかめてみてください


……弾けるかな?